
SEASON XXX
LIFE IN DEATH
あれから数年後。世界は復興し、日常が戻りつつあった。
地球は新たな脅威から世界を守る為に統一政府ができつつあった。
しかし世界の3大共和国がそれぞれ主権を主張し、話は頓挫したままだった。
旅人と亜慧、防衛隊の面々はあの宇宙大戦を思い出していた。
旅人、亜慧、タイガーは大戦孤児であり、その事から、生死に
関しては敏感であった。だから旅人は命を大切にしようとし、巨大生物獣は
決して殺さずに地面に返すだけであった。そしてあの大戦が起こったのは人間を戒めるためであったと感じていた。人間のエゴが新たな大戦を呼んだ、その結果、宇宙大戦が起きたのではと考えていた。
相手が同じ地球同士でも、宇宙人でもいつでも死ぬのは自分たちなんだ、
相手が誰であれ、当事者の自分たちの立場は変わらない。
だから戦争ではなく、同じ時間で何かを作りだして行く事が大事だと考える様になっていた。その為にいま出来る事はなにか?
突然宇宙から光の束が地球に降り注ぐ。
それはトンネルでかつての宇宙エレベーターがまさに現実化したようなものであった。そのトンネルから4隊の巨大人型宇宙生物がやってくる。
当初、防衛隊はすぐに緊急出動し、攻撃の準備をしたが、
その4体に、野蛮な行為だと諭される。
この巨大人型宇宙生物は、まるでアンバノイドやガーディアンの様な出で立ちで、悪い事等するはずがないと感じられる4体で構成される。
青龍、朱雀、白虎、玄武とあだ名を付けられ、親しまれていた。
彼らは3つの共和国に話しかけ、ついに地球政府が誕生した。そして、全ての国が平和に暮らし、地上から武器はなくなった。
防衛隊も解散させられた。
突如、巨大生物獣が現れた。旅人は、琥珀を確認したが、その光は弱く、あと1度しか変身に使えないと察した。
しかし、旅人に選択の余地はなく、サンアンバー(仮名、合体名)に変身した。サンアンバーは巨大生物獣を押さえ込み、地中へ戻そうとした。
ところがこの巨大生物獣は突然、ばらばらに爆発して死んでしまった。
旅人には理由がわからなかった。
だが統一政府はこれが危険行為にあたると判断、旅人は超法規措置対象者の資格を剥奪された。変身アイテムを奪われ、刑務所に幽閉される旅人。
一体どうしてこんな事に?
刑務所の看守は宇宙男であった!
シャドウゾーンが開き、光の軍隊が地球へやってくる!地球人は降伏をせまられ、家畜の一生を求められる。
気づいた時には時、遅く、もう地球上に武器は無く、奴らと戦う手段が無かった。統一政府も実は奴らに操られていたのだ。
しかし、地球にはまだ亜慧がいた!防衛隊の面々はDIYで武器を作り、戦いになれていない、変身した亜慧をサポートした。
防衛隊と親父達は3手に別れ反撃を開始!
目的は旅人を救出、トンネルを爆破、地球政府の宇宙男を拘束する事!
亜慧と防衛隊は4体と互角に戦った。亜慧は4体をダイヤモンド長刀で押さえつけた。勝利は目前の様に見えた。
だが、その時、パワーアップしたシャドウが現れたちまち形成は逆転された!
シャドウは4神を操る麒麟だったのだ!
4体とシャドウはヴァージョンアップし、圧倒的な強さであった。
防衛隊によって刑務所から助け出された旅人が、首のペンダントを使って変身した!
父の形見には変身できる無限の琥珀玉が隠されていたのだ!
旅人はいつも父に守られ、いつでも変身できる力を既に持ち続けていたのだ!
アンバーゾーンでタイガーが待っていた。
タイガー「旅人、行くぞ!」
旅人「おお!」サンアンバーが登場し、亜慧と共に立上がる!
地球の巨大生物獣も助けに現われ、対等する5X5!5神は合体し、宇宙神のようなスタイルに変身した!
宇宙神 体 内宇宙!旅人は自らの内宇宙の力を放出し、仲間と共にこれを封じ込めたのだ!
戦いが終わり、瀕死の重傷を負った旅人を抱きかかえる亜慧。亜慧「(泣きながら)旅人さん、ありがとう!
今まで黙っていたけど、私はタイガーの妹です。でも私はこの世の中の誰よりも、何よりも、貴方が好きなんです!」
旅人は力なく亜慧の手を握り、ありがとうと答えた。
夕日に照らされた二人を地面から別の光が現われ包み込んだ。旅人に傷がみるみる薄れ、旅人は立上がった。
旅人は亜慧の手をとり、マジックアワーの夕日の見える川の土手まで走った。旅人「おーいタイガー。俺達結婚するぞ!俺はお前の妹を守り抜くぞ!」
夕日が山の向こうに消える直前、光の中にタイガーの笑顔が見えた気がした!ラストシーン、旅人と亜慧のウェディング。
生まれた子供は無限の力を持つ、宇宙最強の戦士になるだろう!
そして新たな伝説が始まる!